翌朝、かずさが予鈴前に学校に来るという奇跡的な光景から
かずさが「……昨日」と話そうとしたところに雪菜を連れた依緒が大騒ぎ
おそらく「……昨日、何で弾くのをやめたんだ」と言いたいところだったのではないか。
さて、その雪菜の話というのは軽音楽同好会のボーカルはできないという話
そもそも春希に脈ありだったし、昨日即答で断られた訳でもないし、望み大に思えたが、
一晩考えるとその答えはNOになってしまった。
おそらく雪菜の異常な家族での取り決め等も考慮してのことだと思う。
「これからも…話しかけて、いいかな?」
「あと、それと…
これも図々しいお願いなんだけど」
「学園祭…一緒に回れない、かな?」
んなこと言うくらいならおまえ多少無理してでもボーカル引き受けろよ!
って思ってしまったのは私だけだろうか……
さて大魔王春希、次なる極悪な作戦に移る……
散々立てていた「色々気苦労も多い」「有名になりすぎても困るんだろ」といったフラグがここで回収される。
依緒と下校したシーンに映る三つ編みのスーパーの女の子こそ、小木曽雪菜だったのだ。
雪菜がバイトをしているのは峰城大附で優勝し、お嬢様イメージがついてしまい、見栄を張るために服を買ったりしておめかしをする内にお金がなくなってしまったからだという告白をする。
春希はもっと大変な事情があるものだと思っていたが、何とも言えない困った具合の打ち明け話をされて困惑する。
大魔王春希はスーパーでバイトをしていることで脅しにかけてボーカルに勧誘しようとしていたわけだが、そんなこと言えない雰囲気になってしまったし、たぶん結局春希はこういうことはできない人間なんだと思う。
ここで雪菜から南末次駅に10時に会おうという申し出が出る。
「本当のわたしはね…
今、あなたが思ってるようないい娘なんかじゃないの」
含みのある台詞を残して約束の時間へと飛ぶ。
さて、南末次駅のカラオケに入った二人、いきなり流れる曲は
水樹奈々の深愛
これはアニメWHITE ALBUMのOPということでシリーズに縁のある曲となっていてサントラにも雪菜版がフルで収録されている。
中の人である米澤円は相当歌が上手く聴き応えがあるので是非聴いてみてください。
WHITE ALBUMのイントロが流れる中、はじめましてのような自己紹介とボーカル棄権の撤回の宣言の後
「これにて、小木曽雪菜の秘密は、
一つもなくなってしまいました。
…あなたに全部知られてしまったから」
という台詞とともに歌い始める雪菜
雪菜屈指の名言というかこうプレイヤーの心を射抜く名台詞
今まで心を開いてくれなかったヒロインが自分だけに開いてくれたという承認された気分が画面の前のオタク達を虜にしたに違いない。
ここまではかずさは魅力的に描かれない分、雪菜にドはまりしてもらいたいところ
なんやかんや言ったけど春希に思いっきり感情移入して物語にのめり込もう。
さて、朝の学校での棄権とその撤回の間にあったイベントはバイト先に春希が突入だけだった。
ここで重要だったのは誰も気づかなかったバイト先の雪菜に春希が気づいたことだ。
「誰も見つけられなかった私を見つけてくれた」ということで春希が更に特別な存在に思え、
また春希が自分に関してまわりを気にして家族の為に一生懸命働く良い子だと勘違いしていることがむず痒く感じたのであろう。
春希はモノローグで
俺の努力が報われた訳じゃないけど。
たまたま、小木曽が優しくて、
歌うことが大好きだっただけだけど。
と語っているが、論理的に考えて雪菜が歌が大好きであることは前から変わらないわけだし、棄権を撤回したのは単に春希の努力の賜物なのだ。
偉いぞ春希、よくやった春希
翌日の第三音楽室、雪菜の入部に驚きを隠せない武也
「今日はピアノの人はおやすみ?」
という雪菜の台詞と共に節が区切れて今日はおしまい。
あーピアノの人?それまだわかってないんですよー
誰なんだろうな~ハハハハハハ